幸運のシンボルと言われる四つ葉のクローバーを見つけたことがない人も多いのではないでしょうか。実は「見つかりやすい場所」があり、それには一定の特徴があります。見つけるのが苦手な人が発想を転換し、簡単に見つけられるようになるコツを覚えて、自力で四つ葉のクローバーを見つけよう。
こんな人に読んでほしい
- 縁起がいい「四つ葉のクローバー」が好きだ
- 四つ葉のクローバーを見つけたことがない
- 自力で四つ葉のクローバーを見つけてみたい
- 四つ葉のクローバーの保存方法を知りたい
クローバー基礎知識
和名:シロツメクサ(学名:Trifolium repens、別名:クローバー)
原産地:ヨーロッパ
花期:春から秋
シロツメクサ名前の由来
江戸時代末期にオランダ政府から献上されたガラス製品を梱包する時の緩衝材としてクローバーが使用されていた事から、日本では「詰め草」と呼ばれるようになったそうです。
シロツメクサの歴史と効用
明治時代に入ると家畜の飼料用としてクローバーが輸入されてきたそうです。
それが野生化して広がった物が、現在各地で見る事が出来る状態になりました。
クローバーが密集して生えると、その他の雑草が繁殖できなくなるので、雑草防止になります。
根は浅い範囲しか張りませんが、横断的に展開されるので、土壌表面の安定化につながります。
また根に宿した根粒菌という土壌微生物が窒素固定をするという共生関係が出来上がります。
全ての植物が根粒菌を宿す訳ではないので、クローバーは土壌改良に効用が高い植物になります。
四つ葉のクローバーはなぜ幸運なの?
見つけると良い事が起こる、幸運に恵まれるなどと言いますが、それは何故なのでしょうか。
クローバーは「三つ葉」が基本ですが、三つ葉のクローバーがすでに幸運のシンボルとして扱われていました。
珍しく見つけにくい四つ葉のクローバーは、三つ葉以上に良い運気があると考えられたからなのです。
三つ葉は「三位一体」を、四つ葉は「十字架」を象徴するものとして聖職者も大切にしたそうです。
四つ葉に籠められた意味
これは国や地域によって違いますが、日本と欧州を見比べてみましょう。
日本→「希望」、「信仰」、「愛情」、「幸福」
欧州→「wealth(財産)」、「fame(名声)」、「love(愛)」、「health(健康)」
また花言葉には「私を見つめて」「恋人になって」「約束」「幸運」などの意味があるようです。
相手を愛しく思う秘めた気持ちを伝える橋渡し役を演じるクローバーはロマンチックな花ですね。
四つ葉はなぜ見つけにくい
三つ葉を基本とするクローバーが、稀に変異する個体が四つ葉を作ります。
変異して発生する確率は10万分の1くらいではないかと考えられているようです。
10万分の1の割合でしか自生していない四つ葉のクローバーを見つけるのは難しいですね。
簡単に見つかるほどあちこちで自生していたら珍重される事もなく値打ちもないでしょう。
見つけにくいからこそ見つけたら値打ちがあり、ささやかながらロマンを感じるのでしょう。
簡単に見つかる場所がある
四つ葉が出来る理由は個体が変異する事でしたが、それが集中している可能性が高いのです。
最初は変異によって生まれますが、繁殖した場合、四つ葉が増えて行く理屈になります。
最初の1株を見つけるのはかなり大変ですが、1度見つかると次々に見つかる事がよくあります。
また多くの人々が散策、散歩、遊ぶような公園や緑地帯、緑地公園などが有望場所です。
クローバーが密集して自生しているエリアに人々が侵入して踏みつけられると傷がついてしまいます。
履いた靴を通じて体重が掛かる程度で死滅する事はなく、クローバーは復活してきます。
踏まれた事で出来た傷を修復する時に4枚目の葉が生えてくる事が多く見られるからです。
保存方法
四つ葉のクローバーは生の葉なので、摘み取ると数時間もすれば萎れて枯れてしまいます。
幸運幸福の四つ葉をせっかく見つけても、数時間で捨ててしまうのはかわいそうと言うもの。
それならば摘み取らずそのままにしてあげたい。でも摘んだのなら長持ちさせてやりませんか。
小ぶりな手帳やノートなどを持っていくと、摘み取った直後に押し花をすることができます。
摘み取ってしばらくすると四つ葉が乾き始めて硬くなり、形状の自由度がなくなります。
摘んだ直後は柔軟性があるので、形を整えやすいのです。摘んですぐに押し花をするのがコツです。
手帳やノートのなかで四つ葉が動かないように注意して下さい。変形してしまいます。
家に帰ったら押花帳には重しを載せて下さい。数日程度そのままで放置しておきます。
押し花が出来上がると、あとはパウチなどラミネートパックをしてしまえば長持ちします。