なぜ新型コロナウイルスがコロナと言われるのか?コロナと聞くと馴染み深い車のコロナ、ストーブのコロナを思い浮かべます。なぜ騒動渦中のコロナがコロナと言われるのか、その語源を辿ると蘊蓄を蓄える事が出来ます。
コロナの語源から名称を知る
新型コロナウイルス騒動が報じられて久しくない昨今。
コロナウイルスが何故「コロナ」と呼ばれているのか。
語源を辿ると「コロナと言われる理由が理解できます。
馴染み深い「コロナ」
日本を代表する自動車メーカーのトヨタが送り出してきた車に、「コロナ」と言う車種がありました。
肌寒くなる晩秋から冬季、春先までお世話になるストーブは、製造販売している「コロナ」で馴染んでいます。
今世界中を席巻し大騒動に陥らせている新型コロナウイルスは、同じくコロナと称されています。
自動車メーカーのトヨタさん、ストーブメーカーのコロナさんには気を悪くしないで下さい。
私達日本人に馴染み深い製品の「コロナ」ですが、そう称される理由を解き明かしましょう。
「コロナ」で検索すると
皆既日食が起こる時、月で隠れた黒い太陽の周りに発せられる白く輝く約100万度の希薄なガス層。
コロナ放電によって発する光は光環とも呼ばれています。
ラテン語のcorona、ギリシャ語の王冠、光冠、花冠を意味するコロネに由来する言葉などと説明されています。
ここで皆既日食の画像を見てみましょう。月で隠れた太陽の周囲からこぼれる光がコロナです。
新型コロナウイルスの形
新型コロナウイルスの顕微鏡写真はテレビで見ない日はありませんので見覚えがありますね。
100nmと極めて小さな球体で、表面には小さな突起が見えますが、これが王冠crownに似ています。
ギリシャ語で王冠crownを意味する単語「corona」と名付けられることになったようです。
命名に隠された思い
私達が暮らしている地球は、恒星である太陽を中心とした太陽系の惑星の一つです。
「水金地火木土天冥海」に小惑星が加わった10の惑星があり、固有の周回軌道を持っています。
太陽から近い順に称される序列ですが、近すぎても、遠すぎても、生命体が繁栄できないのです。
太陽から適切な距離にあった地球は、人類をはじめとする動物や植物が繁栄できたのです。
地球上の動植物は、太陽の恩恵がなければ繁栄できなかった事から、畏敬の念を持ってきたのです。
形状が似ていたために「コロナ」と称されましたが、コロナなくして地球上の人類の繁栄はなかったのです。
コロナ=悪者!?
新型コロナウイルスは、世界中の国々で蔓延し、多くの死者が出る感染症騒動を巻き起こしました。
多くの国々ではロックダウン(都市封鎖や国境封鎖)され、日本でも緊急事態宣言が発動されました。
国際移動制限によって、航空各社の国際線は100%近い減便が続き、経営破綻する会社が出ました。
飛行機が飛ばなければ外国に行くことが出来ず、ホテルなどの宿泊業界も壊滅的なダメージを受けます。
ビジネスや観光を問わず、外国からの訪問者が減ると、連れてその国での消費も減ります。
日本だけでなく世界各国は国内移動も制限しているので、国内消費も落ち込んでしまいます。
航空各社や宿泊業界だけでなく、小売事業者や飲食事業者も、厳しい影響を受けてきました。
そこで働く従業員は解雇され、雇用されるはずであった人も「雇い止め」の憂き目に遭います。
新型コロナウイルスは、人々の生活と社会経済活動へ与えた影響は、命の危険を感じさせるレベルです。
世界中をパンデミックに陥れた新型コロナウイルスに憎悪を抱く人が多くいるでしょう。
太陽から適切な距離にあった地球は、何十億年もの間に太陽の恵みを頂いてきたのです。
「コロナ=悪者」と言う図式は一概には当てはまらず、頂いてきた恩恵とのバランスで捉えましょう。