よく「学」ぶ

台風、ハリケーン、サイクロンはどう違うのかを台風シーズンに整理しましょう

日本では夏に大荒れの天気の原因になる筆頭格は台風ですが、海外ではハリケーンやサイクロンと呼ばれています。台風とはどう違うのか、発生する地域やその勢力、規模も併せて確認し、到来した台風シーズンに整理して正しい認識を持っておきましょう。

立て続けに来る台風

ただいま史上最大級の勢力に発達すると考えられている台風10号の動向に日本中が固唾をのんでいます。

9月6日現在の予想進路は沖縄奄美地方を縦断して東シナ海に到達しながら北上し、九州西岸から朝鮮半島に抜けて行くと見られています。

台風8号が去った後、すかさず9号が通過し、さらに襲来する10号は、ほぼ同じような進路を辿ることになります。

熊本豪雨災害を受けた被災地は懸命に復旧作業を進めている最中に、台風が容赦なく襲来しています。

今年の九州地方は、あまりにも過酷で凄惨な気象条件に遭遇しており、衷心よりお見舞い申し上げます。

ささやかでも支援の心を持ちませんか

2018年8月に山口県で行方不明になっていた幼児をいち早く発見した事で一躍有名になった尾畠春夫さん。

尾畠さんは、それよりも前から人知れず、各地でボランティア活動を続けて来られ、偶然有名になりました。

生業の鮮魚店の経営を65歳まで続け、年金生活に入るとボランティア活動を始められたとの事。

尾畠さんの活躍が報じられると、篤志を持った多くの人々が生き様に共感し、大きな影響を受けたでしょう。

こんな私も大きく心を打たれました。実働世代にあり実行する事は難しくとも、何かは出来るはずです。

労力の提供が出来なくても、お小遣いを減らす事にはなりますが、少額の募金ならできると思いました。

本稿の主旨としては脇道でしたが、大切な心根の在り方として、前段をお許しいただきたいと思います。

台風とは

台風は太平洋の北西や南シナ海などに位置する熱帯低気圧で、最大風速が17.2m/s以上に発達したものです。

ハリケーンとは

大西洋、カリブ海、北東太平洋で発生した熱帯低気圧で、最大風速が33m/s以上に発達したものです。

サイクロンとは

インド洋の北部、南部、南太平洋で発生する熱帯低気圧で、最大風速が33m/s以上に発達したものです。

最大風速の違いは?

日本の台風とは最大風速が大きく異なる事に気付かれましたか!?日本では17m/s以上で台風と認識します。

世界では違うようで、階層を4段階に分けて、最上位の33m/sを超えて初めて台風などとの認識になります。

国際分類 日本分類 最大風速
Tropical Depression 熱帯低気圧 17.2m/s未満
Tropical Storm 台風 17.2m/s~24.5m/s
Severe Tropical Storm 台風 24.5m/s~32.6m/s
Typhoon Hurricane Cyclone 台風 32.7m/s以上

発生する地域が違う

台風、ハリケーン、サイクロンは全て、前線を伴わない熱帯低気圧が発達する現象としては同じです。

存在、発生する地域が異なると、呼称が変わるだけで、猛烈な風雨を巻き起こす点は共通しています。

台風の帯域

東経100度線から180度線(日付変更線)までの北半球に中心が入っています。

ハリケーンの帯域

180度線より東の北太平洋、北大西洋、南大西洋に中心が入っています。

サイクロンの帯域

赤道を挟むインド洋全域、赤道以南の太平洋に中心が入っています。

帯域が変わると呼称が変わる

赤道に近い北半球や南シナ海で発生した台風が、貿易風に乗って西に向かいインドシナ半島を超えてインド洋に達する時があります。

この場合は台風が消滅して、新たにサイクロンが発生した認識に変わります。(実際には同じものです)

また北東太平洋で発生したハリケーンが、180度線(日付変更線)を跨いで西側に入ると台風に変わります。

このようにサイクロンが台風になる場合や、台風がハリケーンになる場合もあり、「越境台風」と呼ばれています。

まとめ<台風、ハリケーン、サイクロン違い>

発生し存在する地域で呼称が異なるだけ。

台風 北太平洋や南シナ海など
ハリケーン 北東太平洋、カリブ海、大西洋
サイクロン インド洋、南太平洋

国際分類と日本分類では最大風速で認識が異なる。

日本分類では17m/s以上で台風だが、国際分類では33m/s以上で台風、ハリケーン、サイクロンになる。

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