お金やり繰り

2020年10月「たばこ税」増税!1箱当たりいくら値上がりするのでしょうか?

また今年も10月から「たばこ税」が増税されます。非喫煙化が進み肩身の狭い思いをしながら嗜む喫煙者に税金の追い討ちがかかります。昔のたばこの値段から、現在の値段、そして将来の値段がどう推移するのか、たばこ税に対する政府の見解を確認して、将来の値段を予測して行きましょう。

2020年10月から値上がり!

大量に買い込んでも焼け石に水だとは解っていても、駆け込むように買い込むのが人情です。

値上がり幅が1箱当たり20円の場合、1カートンで200円を従来比で消費する事になります。

1日1箱を喫煙する人は、1か月で30箱なので3カートンを消費し、600円も余分に支払う事になります。

1年では7,200円の差額が生じ、10年では72,000円になるので、大量買い込みしたくなります。

たばこの賞味期限

愛煙家ならばご存知だと思いますが、たばこにも賞味期限が設けられていて、期間は半年です。

2020年9月12日に買い求めたたばこの箱に刻印された日付は「2021年3月」になっています。

たばこの保管状態によって変化しますが、最適な状態で保管しても、6カ月を過ぎると旨さ激減なのです。

たばこの原料は植物

たばこの葉は植物で出来ている事は、多くの人が認知していて、ほぼ常識と言っても差し支えないでしょう。

植物由来であるたばこの葉は、例えばキャベツや白菜と同じで、収穫した時点から鮮度が落ちて行きます。

夜明けに近い早朝に収穫してすぐのキャベツを食べると、独特の香りと芳醇な甘みに感動を覚えます。

スーパーマーケットで買ったキャベツでは、朝採れキャベツの感動を感じ味わう事が出来ません。

植物の葉を原料としているたばこも同じで、吸った時の美味しさは、葉の鮮度が決めています。

たばこの葉は適度な湿度管理が求められます。長期間保管すると、乾燥して風味、旨味が消え去ります。

実際に1年以上保管したたばこを吸ったことがありますか?辛味が増して本来の味は消え失せています。

かつて私はピースを吸っていましたが、独特で芳醇、香しさ、そして旨味が完全になくなっていました。

気になる方は実験してみて下さい。1箱全部はもったいないので、数本だけでもやってみると実感できます。

値上がり幅は1箱50円

喫煙頻度は人によるので負担増加額は様々ですが、ヘビースモーカーを基に考えてみます。

ヘビースモーカーの定義も定かではありませんが、1日2箱以上を吸う人と仮定して考えます。

簡単ですね。1日100円の負担増になり、1か月では3000円のお金が、増税前に比べて出て行きます。

たばこを美味しく吸える期限は6カ月なので、大量に買い込むとしても、限度を考えて行動すべきです。

1日2箱を吸う人であれば、1か月で60箱、6カ月であれば360箱なので、36カートンの買い込みが限度です。

たばこの値段の推移

日本の法律でたばこを吸う事が許されるのは20歳なので、私も大学生になった時から吸い始めました。

今から30年前の事ですが、セブンスターが220円、洋もくのラッキーストライクなどは250円でした。

現時点から比べると半値以下の値段であったたばこの流通価格を、遡って紐解いてみます。

例えば多くの方が愛煙する「メビウス」かつてマイルドセブンとして親しまれてきた銘柄を見てみましょう。

1980年以前  → 150円

1980年   → 180円

1983年   → 200円

1986年   → 220円

1997年   → 230円

1999年   → 250円

2003年   → 270円

2006年   → 300円

2010年   → 410円

2014年   → 430円

2020年   → 490円

将来のたばこの値段推移は

前段でたばこの値段は昔から上昇基調にあることが解りますが、なぜ上がって行くのでしょうか?

1980年中盤までの値段上昇理由は、デマンドプルインフレに伴う物価水準に連動した値上げでした。

1990年代前半にバブル景気が崩壊し、長きにわたるデフレ経済下に入っても値段は下がりません。

物価水準が下降基調の時は、たばこの値段も下がって良いものなのに、逆行し続けて来たのです。

アベノミクスは物価上昇に伴う所得上昇を狙いましたが、目標値には遠く及ばず、デフレのままです。

でも2020年10月にはたばこの値段が上がりますので、愛煙家にはアゲンストが吹き続けます。

たばこの値段が上がる主因は「税金」

1997年の値上げ理由は「消費税が3%から5%に上がった」事が原因で、税金が関わっています。

1999年に値上げされた理由は「たばこ特別税」が創設された事で、物価水準とは関係ありません。

その後の値上がり理由も全て「たばこ特別税」の税率変更によるもので、税制が犯人なのです。

プライマリーバランスを正常化すると安倍首相は国際公約に掲げましたが達成できていません。

世界的に見ても国家財政が極めて悪い日本の財政事情では、各種税率を上げざるを得ないのです。

これからも「たばこ特別税」は上げられ続けると見られ、1箱1000円時代はそう遠くない将来で到来するでしょう。

たばこに掛かる税金は

たばこ本体価格に掛けられた税金が上乗せされて、たばこの販売価格が決まっている事をご存知ですか。

たばこに掛けられている税金は、「国たばこ税」、「地方たばこ税」、「たばこ特別税」と「消費税」の4種です。

税金固めになっている「たばこ」の税率を上げられると、1箱50円くらいはいとも簡単に値上がりするのです。

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