タイ料理の名店「ARTISTプリック」(箕面市)は、閑静な住宅街で1日1組のお客様限定の本格タイ料理店。「待兼タイカレー」とは大阪大学石橋門下の待兼山町に店舗を構えていた当時の屋号。今はなき店舗ですが、ARTISTプリックに興味を持つ人には、前身の営業スタイルをお知らせしたい。
こんな人に読んでほしい
- 大阪大学石橋門から毎日通っている阪大生とそのOB、OG
- 阪急電車石橋阪大駅前付近に在住、お住まいを構える方々
- 待兼タイカレーをご存知で懐かしい気持ちに浸りたい方々
- 毎日阪大キャンパスを散歩されている付近在住の方々
待兼タイカレーARTISTプリック
大阪大学は豊中市待兼山町にキャンパスの大部分がある日本屈指の国立大学として知られています。
阪急電車宝塚線の石橋阪大前駅から最も近いのが石橋門で、毎日のべ千人以上の阪大生が歩を進めます。
「待兼山と言えば大阪大学」なんてのは、付近の方々や、関西人の一部しかピンと来ない表現です。ごめんなさい。
大阪大学石橋門を抜けて100mほど下ったところにお店を構えていたことで、「待兼タイカレー」だったのです。
ほとんどの方は読むことが出来ると思いますが念のため、カナ表記は「まちかねやま」です。
待兼山は自然の地形を残した緑地公園
石橋3丁目に住んでいる小生は、早朝の時間帯にほぼ毎日、阪大のキャンパスを散歩しています。
大学のキャンパス内を散歩して何が面白いのと思うかもしれませんが、ここは立派な緑地公園なのです。
阪急電車大阪梅田駅から20分かからずに、急行電車は石橋阪大前駅構内に滑り込んできます。
大阪駅を起点とする国道176号線ルートで車を走らせても、道のりは15km程度の位置にあります。
当時の店舗の外観
石橋門から通っていた阪大のOB、OGには、「覚えている」「行ったことがあるよ」と言う方もいらっしゃるでしょう。
国道176号線の「石橋阪大下」交差点を過ぎておよそ100mも歩くと、かつてこの店舗は存在しました。
私と同じように阪大キャンパスを緑地公園のように愛して毎朝散歩する方にとって、この画像は古くない記憶のはずです。
木製の看板を掲げていた時期もありましたが、色調が紫系の看板で付近からは親しまれていました。
紫系の色調は、タイ国のイメージカラーとして知られています。その根源は飛行機の色に由来しているのでしょう。
タイ国のナショナルフラッグキャリアである「タイ国際航空」のボディーカラー、機内装飾の基調です。
飛行機の機体デザインと機内インテリアの色調を見比べると、基調色が紫だと解りますね。
仏教国であるタイの国民は僧侶に畏敬し、最高位の僧侶は紫の袈裟を身にまとうのがその理由でしょう。
タイの国民が畏敬する僧侶の最高位に端を発した看板は、店主が如何にタイを敬っているかが解ります。
待兼タイカレーのメニューと価格
当時撮影した写真の記録と、私に残っている記憶を回顧しながら、メニューの価格を振り返ります。
ワンコイン<500円>メニュー4種
レッドカレー
グリーンカレー
グリーンカツカレー
グリーンメンコロカレー
レギュラーメニュー
グリーンカレーラーメンセット815円
トムヤムクンラーメンセット880円
グリーンカツカレー650円
マッサマンカレー1000円
カオマンガイ海南鶏飯700円
カオソーイ650円
温玉ガパオ丼650円
などなど
挙げればきりがないのでこの辺の紹介で留めます。
まずすべてが安い。こんな値段で出している店を見たことがありません。
カレーの基本になる香辛料は高級品で、コストが非常に高い事をご存知でしょうか。
どんなカレーでもルーやカレー粉に頼らず、香辛料や出汁づくりから積み上げて行くと、安価は無理です。
でも当時の待兼タイカレーは、ルーやカレー粉に頼らず作り込んでいました。それは食べると解ります。
それを700円やら800円で出すにとどまらず、ワンコインで出すなどは全く採算が合ってなかったでしょう。
しかもワンコインのグリーンカツカレーに至っては、カツ150g、ライス大盛り無料でドリンクも付いている。
学生さんへの愛情(一般の人も値段は同じ)だったのだろうと思いましたが、それでも「やりすぎ」です。
待兼タイカレーまとめ
当時よく利用させてもらいました。お手頃価格で本格的なタイ料理を楽しませてくれるお店でした。
10人少々で満員になる規模のお店ですが、明るく清潔感があり、落ち着いた雰囲気がありました。
オーナーとスタッフの方2人ともが女性なので穏やかな人当り、お客さんもこんな雰囲気が好きな人ばかり。
400円の豚汁セットから500円台のメニューが並び、高くても1000円のマッサマンカレー。
学生さんだけでなく、一般のお客さんへも、リーズナブルな価格で提供してくれるサービス精神。
なのに何を食べても美味しく味のクオリティーはピカイチ。甘えて都合よく利用させて頂きました。
こんな価格設定では、本当に利益は少なかったでしょう。シンハービールの注文で返礼していました。
いまやこのお店はありませんが、現在は「自然派本格タイ料理 タイ割烹 ARTIST プリック」として営業されています。
https://artist-p.com/
営業形態、メニュー構成は変わっていますが、実は味のクオリティーはパワーアップされています。
オーナーが提供するタイ料理をもう一度味わいたい、学生時代が懐かしいと言う方は、検索してください。
すぐに素敵なホームページサイトが出てきて、お店の所在地や連絡先を知る事ができます。