人に媒介するヒトコロナウイルスは今回新型の登場で7種類になりましたので、人間は今まで6種類のヒトコロナウイルスと付き合ってきた事が解ります。そのうちの4種類のヒトコロナウイルスは、ほとんどの人が感染済みだと知っていましたか。知らなかった人には衝撃的な事実に聞こえるかもしれません。
人が罹るヒトコロナウイルスは今まで存在した
ヒトコロナウイルスは元々存在し、人間はこれと共存してきました。
新型との対比においては、「旧型」、「在来型」とでも言うべきか。
共存してきたヒトコロナウイルスは6種類もあったと聞くと衝撃的です。
まずはそのうちの4種類がどんなヒトコロナウイルスかを確認しましょう。
昔からあったコロナウイルス
今年の新型コロナウイルス騒動が起こった事で「コロナウイルス」と言うものを知ることになりました。
コロナウイルスは昔から存在し、それは種族を跨ぐことはなかったと言われます。
種族とは、人、犬、猫、猿、馬、羊、鳥など異なる生物それぞれの種類のことを言います。
地球上に生きる生物の数を数える事は難しいほど多くの種族がいます。
様々な生物に媒介するコロナウイルスは種族の数同様に存在するという事です。
人だけに媒介するコロナウイルス
無数にあるコロナウイルスのうち、人から人だけに媒介するものがあります。
2002年以前は4種類あるとされ、冬場に流行する風邪は、これが原因だと言われています。
初めて発見されたのは1960年代で、4種類ある事は2000年代に確立した認識です。
この4種類のコロナウイルスは、6歳までの子供のほぼ全員が罹患(感染と発病)します。
ウイルスに感染して罹患すると、体内に抗体ができるので、一定の耐性を宿します。
耐性を宿すと、ウイルスが蔓延していても、再び罹患(感染と発病)しにくくなります。
しかし体内に宿した抗体の効力は一生続くモノではなく、いつか期限が切れます。
その周期は人またはウイルスにより異なるので、伝播の繰り返しが続いてしまいます。
毎年一定数の人々に感染と発病が起こり、「ただの風邪(流感)」が流行するのはこのためなのです。
今まで知らなかっただけで、私たち人間はコロナウイルスと深く関わりながら生きてきていたのです。
4種類のコロナウイルスを再整理する
毎年様々な新種が発見されますので、種族の数は現在でもはっきりしません。
地球上には媒介可能な種族の数と同じだけコロナウイルスが存在すると考えられます。
コロナウイルスは変異するので、その種類は種族の数と同じ以上に存在する事になります。
コロナウイルスは種族の垣根を超えることなく、種族間で伝播するとされています。
人から人、犬から犬、猫から猫など同一種族に限られると言う見解、認識です。
現在解明されている、人から人にだけ伝播するコロナウイルスは4種類です。
その他2種類のコロナウイルスはなに?
次に知りたくなる疑問は、4種類の他の2種類になってきます。
これは過去の騒動で有名なSARSウイルスとMERSウイルスです。
SARSウイルス騒動はおよそ20年前のことで若い世代には知らない人もいるでしょう。
MERSウイルス騒動も10年近く前の事であり、聞き覚えがある人も曖昧な記憶になっていないでしょうか。
前者のSARSウイルスは、今回の新型コロナと同じく中国を発生源とした感染症でした。
後者のMERSウイルスは、中東を発生源とし、伝播した隣国の韓国では大騒動になりました。
実はこの2つのSARSウイルス、MERSウイルスもコロナウイルスの一種なのです。
この2種類の大きな特徴は
コロナウイルスは同一の種族間だけで媒介するものと考えられてきました。
しかしSARSウイルス、MERSウイルスは、種族を跨ぎ、人間に感染したのです。
この事実は特徴と言う表現では済まず、当時から衝撃として捉えられました。
SARSウイルスは当初ハクビシンから人に種族を越境して媒介したと考えられました。
しかしその後の研究でハクビシンが仲介しただけでコウモリが由来と言われています。
MERSウイルスは、ラクダから人に媒介したコロナウイルスであると解明されました。
種族を跨がないはずのコロナウイルスが種族を跨いで媒介した事が大きな特徴です。
これが2種類のウイルスの大きな特徴で、その他4種類のコロナウイルスと分類されました。