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この冬新型コロナが爆発的に感染拡大するのか!?著名な医学者が心配無用と言う理由に耳を傾けてみる

新規感染者数が減少傾向にあった中、秋本番で行楽シーズンを迎えたシルバーウイークは人出が増え、やはりその後は新規感染者数が増加傾向になりました。冬を前にしたこの状況に危機感を募らせる人が多いと思いますが、全く心配はないという専門家の見解の骨子をまとめました。

危機感の根源

7月中旬から8月にかけて、新型コロナの新規感染者数が第一波よりも増え、「第二波の到来か」と言われました。

報道機関各社がこれを伝えると、まじめな日本人は危機意識を強めたので、減少傾向に入りました。

すると政府の「GoToキャンペーン」が始まり、シルバーウイークの各地はコロナ前の人出で混雑しました。

行楽各地で人出が増えると、新規感染者数がまた増加傾向に入りかねない事は言うまでもありません。

秋本番からその火種を起こし、本格的な冬を迎えたらどうなるのか、火を見るまでもなく明らかだと思う事が根源なのです。

専門家から出た真反対の意見

もしこの冬にインフルエンザが流行したら、新型コロナとのWパンチを食らうのではないか・・・

高齢者や基礎疾患を抱える人だけでなく、若者や健常者でもWパンチには耐えられないのではないか・・・

100年前に大流行したスペイン風邪の第二波は、次の秋冬だった史実から、本当のパンデミックは今から起こる!?

危機意識が強い人は、この類の意見を持たれていると思いますが、意表を突くような専門家の見解があります。

「日本における新型コロナウイルス騒動は11月に消滅して、第二波が来ることはない」とおっしゃっています。

日本コロナが収束する理由

京都大学大学院のある著名な特定教授は、「日本人は新型コロナウイルスに打ち勝っている」と言っています。

具体理由は「集団免疫獲得」「新型コロナ対策遅れ」「ウイルス干渉」「ウイルス猛威期終了」「ブースター効果免疫増強」「医療現場強化」「実行再生産数1以下」です。

大きな理由として7つが挙げられましたが、私たち素人でも理解できるように、簡単にかみ砕いてみます。

集団免疫獲得済み!?

インフルエンザなどのウイルスに感染すると、高熱を発するなど顕著な症状に見舞われます。

細胞を持つ雑菌類とは違い、ウイルスは細胞を持ちませんので、ウイルス単体で生き延びる事ができません。

ウイルスは哺乳類や鳥類など、動物に寄生する事で活路を見出し、次の宿主を探し求め広がります。

こうして感染源を求めるウイルスは次々に広がり続けますが、やがてそれにも限界が訪れるのです。

ウイルスに感染した動物は、打ち勝つ「抗体」が体内に作られ、自己免疫機能が作用します。

「抗体」を宿した動物は、同種のウイルスの侵入に負けにくくなって強靭化を遂げます。

近くにいる動物に次々と感染して行くウイルスも、「抗体」を宿した動物に感染する事ができなくなります。

感染する事が出来る先を求めているウイルスには、「感染有効期限」と言う活動期限があります。

多くの人がウイルスに感染すると抗体ができるので、次なる宿主を求める間に滅却してしまうのです。

ウイルス有効期間から、周囲の動物の約70%が感染し抗体が出来ると、新たな宿主に行き着く前に活動出来なくなるのです。

多くの人々が新型コロナウイルスに感染すると、ウイルスが自然消滅してしまう理由がここにあります。

「新型コロナ対策遅れ」が奏功

中国の武漢と言う都市で発生したとされる新型コロナウイルス感染症は世界中を駆け巡りました。

欧米をはじめとする各国が都市封鎖(ロックダウン)などの強硬措置を執る中で日本は自粛要請に留まりました。

その上世界各国はいち早く厳しい出入国制限をしましたが、日本は3月に入ってやっと始めました。

2019年12月には武漢で大流行していたにも関わらず、3月まで200万人近い中国人観光客を受け入れてきたのです。

日本政府の対応が遅れたことで、中国から新型コロナウイルスが日本各地に持ち込まれてしまいました。

ところが結果的にはこれが奏功した面があると言うのです。それはいったいどういう事なのか?

中国で初期に発生した新型コロナウイルスのS型は毒性が弱く、その後に変異して生まれたK型も弱かった。

これが日本に持ち込まれて広がった事で、無症状または風邪程度の軽症者が知らぬ間に感染を拡大した。

その後新型コロナウイルスは更に変異し、毒性の強いG型が生まれたが、日本人には効かない素地が出来ていたのです。

日本より1カ月以上早く厳しく渡航制限をした欧米では、毒性の弱いS型やK型による抗体が出来なかった。

その中で毒性の強いG型ウイルスが持ち込まれると、重傷者や死者数が増えてしまったと言うメカニズムです。

「ウイルス干渉」に守られる

新型コロナウイルス騒動が収束しない中で、次の冬が到来するとインフルエンザとのWパンチを心配します。

38℃以上の高熱を発するインフルエンザに感染している時に、コロナに罹ったら重症化は免れない・・・

今考え得る最も恐ろしいシナリオですが、それすら多くの心配はいらないと言う見解に驚きました。

インフルエンザに感染したら新型コロナには感染する事はなく、逆の状況も同じで、Wパンチはないと言うのです。

新型コロナウイルスが大流行した今年前半は、インフルエンザは例年のような流行がありませんでした。

ウイルス感染症の蔓延に対する危機意識の高まりで、マスク着用や手洗いうがいが心がけられました。

しかし毎年冬には多くの人々がインフルエンザ対策をしているはずなので、それが流行なき理由ではないでしょう。

あるウイルスに感染すると、他のウイルスに感染しないと言うのが「ウイルス干渉」という事です。

今年前半の冬にインフルエンザ患者が激減していた事実から、「ウイルス干渉」と言う理論が説得力を帯びます。

「ウイルス猛威期終了」とは?

武漢で発生したとみられる新型コロナウイルスは毒性の弱いS型から始まり、変異して強毒化しました。

毒性が強くなるか弱くなるかは別にして、ウイルスは変異をするので、宿した抗体が効かない事があるようです。

しかし人間など動物の細胞に寄生するウイルスが変異できる回数は、最大12~14回なのだそう。

しかも変異に必要な時間は1か月程度かかるらしく、およそ1年で強毒化変異は終わる事になります。

新型コロナウイルスが昨年の12月に発生していたとすると、早ければ今年の11月に変異出来なくなります。

強毒化変異期間が過ぎ去ると、普通のコロナウイルスでしかないため、在来4種のコロナウイルス同等になると言う。

こうして新型コロナウイルスが猛威を振るう期間が、冬本番を迎える前に終わるので、心配ないと言います。

「ブースター効果」で免疫増強する

「新型コロナウイルス 世界感染者数」で検索すると、様々なサイトで過去現在の状況を確認する事が出来ます。

これを見ていると、新型コロナウイルスに感染した人が死に至る割合が下がってきている国が多い事に気付きます。

専門家ではない私も気付いていましたが、その理由を考えてみると、多くの方が「ガッテン」するはずです。

第1波が押し寄せると、免疫力が低い「高齢者や基礎疾患者」の多くが新型コロナの標的になりました。

これにより当初の致死率は高く推移しますが、その後は重症化しても死に至る人が減る傾向に入りました。

残酷な表現に心が痛みますが、ウイルス感染症だけでなく、環境要因に打ち勝てない人が間引かれます。

重症化する人、中等症状を発する人も無事に回復し、感染後は抗体を宿して強くなります。

ウイルス感染症に打ち勝つことが出来る人だけが残る事で、例え再感染しても人は生き残るのです。

(この度の新型コロナに限らず、インフルエンザ、ノロなどのウイルス感染症で多くの人が命を落としています。

普通の肺炎で亡くなる数をご存知ですか?毎年日本人だけでも約10万人が命を落としています。

これを前提にお話ししますが、最初の大きな波で多くの人が新型コロナを主因として亡くなりました。

今現在において新型コロナウイルスを主因とした日本の死者数は2000人程度で推移しています。

新規感染者数が増加し続けている中で、比例して死者数が増えていない実情がこれを示しています。)

「医療現場の対応力が向上した」

スペイン風邪以来、私たちは世界中をパンデミックに陥れるウイルス感染症を経験してきませんでした。

新型コロナウイルスの感染拡大は、世界中の医療現場を混乱させ、医師や看護師は懸命に対峙しました。

危険度が解らない未知のウイルスに、命懸けで対峙して来られましたから、混乱は避けられなかったでしょう。

しかしこの1年近い期間で、各地の医療現場は新型コロナに対する経験値が積み上がり、対応力が格段に増しました。

(身の危険と隣り合わせの中闘ってきた医療従事者の皆様に感謝しかありません)

「実行再生産数1以下」の意味

新型コロナウイルスだけでなく様々な感染症でも「実行再生産数」は大切な指標になります。

聞きなれない用語ですが、ウイルスに感染した人が、他の誰かにうつしてしまう事を「実行再生産」と言います。

 

ウイルス感染者が2人以上にうつすと、感染者は増え続けます。

ウイルス感染者が1人にうつすと、感染者数は一定を保ちます。

ウイルス感染者が1人未満だけにうつすと、感染症は収束していきます。

 

この「実行再生産数」は日本では低く、日に因りますが、東京都以外は1を下回っているのです。

多くの人が油断すると「実行再生産数」は1以上に逆戻りするでしょうが、芳しい傾向にある事は間違いありません。

まとめ

京都大学をはじめとする一定以上の知見を有する著名な専門家が発する見解ですので、素人の私でも論拠を感じました。

先生方の見解通りに、第二波、第三波が押し寄せることなく収束するにしても、油断や利己主義の行動は厳禁です。

仮に罹患してもせいぜい重症化する程度で死に至る事はない人ほど自戒して行動すべきです。

高齢化社会を迎えて久しい昨今であり、若くても基礎疾患を持つ人が被害を受けやすい事も忘れてはなりません。

専門家の見解通り収束に向かう事を願いますが、新しいウイルスだけに、既知の論理が当てはまらない事もあるでしょう。

新型コロナには厳重に警戒しながらも、過度に不安視せず暮らして行く事が出来る見解として捉えましょう。

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