ウケ狙い、売名行為のためなら法律違反も厭わない迷惑系youtuberが逮捕されたが、彼はいったい何をして逮捕されたのか。愚行を通り越して法律に抵触する蛮行に域に踏み込んでしまったのだろうが、具体的に何をしたのか。へずまりゅう氏とはどんな人物なのか。
「へずまりゅう」氏
本名が「原田将大」氏だという事は彼が起こした事件の報道で良く知られています。
29歳で独身、山口県出身、2020年3月まで山口県で過ごし、その後上京しています。
高校から大学生時代はレスリングに明け暮れ、インターハイや国体に出場するほどの選手だったそう。
仕事は、どのようなジャンルかは判りませんが、コンサルタント会社を経営していたようです。
上京の目的はyoutuberとして活躍する舞台を東京としたためのようです。
迷惑系youtuberとは
すでに有名になっているyoutuberの方が撮影しているところに強引に割り込み共演を求めるそうです。
なかには有名youtuberの自宅を突き止めるために、近所のコンビニで1週間も張り込みをしたそう。
つきまとったうえで、メントスを頬張りながらコーラを飲んでくれと要求してくるなどの行為をしていた。
ある有名なyoutuberは、彼から共演を求められるも拒否。その腹いせに撮影を邪魔された。
へずまりゅう氏はスマートフォンを「へし折られ」警察が介入する事態にもなったことがある。
神戸では新型コロナ禍のため営業自粛を求められるも、営業自粛しないパチンコ店を訪問していた。
愛知県ではレジでの精算を済ませる前に「刺身」を食べてしまう動画を撮影して投稿。
精算前に刺身を食べたが、そのあとレジで代金を支払ったのだが、店側から相談を受けた警察は逮捕に踏み切った。
youtuberデビュー
チャンネル登録したのは2018年頃のようですが、動画を初投稿したのは2020年3月。
へずまりゅう氏のyoutuberとしての歴史は、まだ数か月レベル。でもフォロワーは3万人を超えている。
フォロワーはすでにファンなのだが、なかには熱心に追いかけてくる人や呼びかけに呼応して集まってくる人も。
相当な人気youtuberであることがわかります。
2回目の逮捕
レジ精算前の刺身を食べたとして逮捕される前にも、罪状は不明ですが逮捕歴がありました。
そして今回は山口県を旅行中に、警察に逮捕され、岡崎警察署へ連行されることになりました。
レジ精算前の刺身を食べたスーパーが岡崎警察署管内にあったからだと思われます。
投稿された動画からへずまりゅう氏の足取りを掴み、逮捕した場所が山口県だったのです。
新型コロナに感染していた
へずまりゅう氏が投稿していた動画を確認すると、咳き込んだ時に「コロナ」とつぶやくシーンがありました。
新型コロナに感染しているのかどうか、検査をしない限り、本人も確かな事は解らなかったでしょう。
彼が逮捕されたのは7月11日で、確保された山口県から愛知県岡崎市まで移送されました。
2日後の13日、へずまりゅう氏は体調不良を訴え、検温により37℃台の発熱を確認。その後のPCR検査で陽性が確認された。
逮捕、移送、署での取り調べに関わった警察関係者3人の新型コロナ陽性が判っている。
新型コロナウイルスの潜伏期間が2週間だと言われていますので、6月末ごろには感染していたと考えられます。
この期間にへずまりゅう氏と接触する機会があった人で濃厚接触している人は感染しているかも知れません。
投稿動画に写るラーメン店や飲食店では多くの人が一定時間狭い空間に居たはずです。
出没場所を公開するのでファンと思われるフォロワーが集まり、接触し至近距離で会話をしていました。
接触してしまったフォロワーは、保健所に相談の上、検査をしておくべきでしょう。
陰性だと判るまでは、家族をはじめ、周囲の人々との物理的距離を十分に取るべきです。
N国党「立花孝志党首」
さきの東京都知事選挙に立候補していた立花孝志氏は、へずまりゅう氏を街頭演説に招いていました。
6月29日に新橋駅SL広場での街頭演説。やってきたへずまりゅう氏と握手、ハグをしていた。
6月29日は、7月13日から遡る事15日であり、一見潜伏期間前のようにも思える時点。
しかしへずまりゅう氏が体調不良を自覚していたのは、逮捕後の検査で判った13日よりも前のこと。
詳しい日付は記憶していませんが、投稿された動画には咳き込んでいるシーンが何度も出てきていました。
N国党立花孝志党首も、へずまりゅう氏との濃厚接触でもらってしまっているかも知れません。
立花党首は体力ある方だと思いますが、コロナは侮れないので十分に気を付けて欲しいと思います。
なぜ迷惑系youtuberなのか
youtubeには人々の関心を集めるおもしろ動画、お役立ち動画など中身があるものしか相手にされません。
星の数ほど動画は投稿されているのですから、中身がなければ再生される事はないのです。
きちんと中身があって人々の関心を引き、役に立つ動画を創る事が出来ない人は生きていけないのです。
そこでどうするのか?人々の関心さえ集めれば中身などどうでも良いと考え始める者が現れるのです。
その発想は過激化して行き、奇をてらうためには、公序良俗を無視した行為に走ります。
公序良俗や倫理道徳に反するばかりか、社会のルールである法律の制限範囲を超えてしまうのです。
社会的評価は難しい
法律違反をしないかぎり、犯罪に当たる事はないので、その範囲では何をしても自由です。
でも法律に触れなければ何でも良いという考え方は、私個人は許容する事ができないと思います。
公序良俗を乱す事は、社会全体の風紀に影響を与えますから、いい影響でなければなりません。
人に迷惑をかけてでもyoutubeの世界で有名になりたい気持ちと行為は身勝手そのものです。
社会全体や周囲全ての人々があって自分があるので、自分の事だけしか考えないのは社会人ではないでしょう。
咳き込み始めたのはいつからなのか知りませんが、このコロナ禍にあっては、普通自分を疑うでしょう。
まずはマスクを着用する、濃厚接触者を作らない、自主隔離し、保健所に相談するべきです。
山口県へのドライブ旅行に出かけた後の症状かも知れませんが、引き返す事は出来ます。
でも旅を続けています。行く先々でフォロワーと会い、握手、ハグ、肩組みをし、至近距離で会話。
山口県村岡知事も「なんてことをしてくれるんだ、マスクもせず、自ら接触機会を増やしている。許せない。」と怒りをあらわにしていました。
それはそうでしょう。大都市圏のように感染者数が多くなく、山口県の方々は穏やかに過ごしていたはずです。
同県の出身者とはいえ、他県から持ち込んで拡散させられたら、穏やかな気持ちでいられる訳はありません。
無差別テロの被害を受けたようなものです。言語道断な所業としかいいようがありません。
自分を支持してくれるフォロワーを大切に思う気持ちがないから、こんなことができるのでしょう。
(それでもファンを止めないと考える人もいるでしょうからこれ以上は控えます)
隣で撮影をしていた同行者も陽性化し怒りの発言をしていましたが、この人にも落ち度が残るでしょう。
司法の裁きが終わったら、ぜひ迷惑系youtuberなる汚名は返上して欲しいですね。
僅か数か月で3万人以上のフォロワーを持ち、ファンが集まって来る人気者になれた人です。
こんな人は過激な事をしなくても結果を残せる人ではないかと思うので、ぜひ感覚を変えて欲しいと思います。