台風9号への警戒が沖縄九州四国地方で続く中、早くも次の台風10号ハイシェンが発生しました。小笠原近海にありますが、5日土曜日から6日日曜日にかけて西日本に上陸するものと見られています。まだ数日あるので、慎重な進路の見定めと、最悪想定の準備をしましょう。
台風10号の現在情報
名称 HAISHENハイシェン(海神)
大きさ 不明
強さ 不明
位置 小笠原近海
速度 10km/h
中心気圧 996hPa
最大風速 23m/s
最大瞬間風速 35m/s
台風10号の5日(土)予想
大きさ ―――
強さ 非常に強い
位置 南大東島近海
速度 20km/h
中心気圧 940hPa
最大風速 45m/s
最大瞬間風速 65m/s
史上最強クラスに発達する公算
上記の5日(土)の予想規模を比較すると、中心気圧940hPaで最大瞬間風速65m/sになっており史上最強クラスの可能性があります。
経験したことがある人は70歳台でしょうが、第二室戸台風(925hPa)や伊勢湾台風(929hPa)クラスの中心気圧になる可能性も。
2018年台風21号(9月4日)は、関空連絡橋にタンカーが激突し、空港全体が高潮で水没しました。
大阪市内では最大風速50m/sの猛烈な風に見舞われましたが、この時の中心気圧は950hPaでした。
940hpaや930hpaの中心気圧がどれだけの被害を生むのかを想像すると、恐ろしくて身震いしてしまいそうです。
史上最強クラスになる理由
単に地球温暖化だけが主因ではなく、海流や気象現象などの影響を受けて海水温度が非常に高い状態にあります。
本州の沿岸地域でも表面海水温度が30℃近い例を見ない状態にあり、高温域が広い範囲に広がっています。
28℃を超えると台風は発生しやすくなりますが、30℃近い高温域が、かなり北まで広がっているのが台風の勢力が上がりやすい理由です。
不確かな予想進路
スーパーコンピューターを活用した世界各国の気象機関が発表する予想進路に現在ばらつきがあります。
この予想進路図からすると東は近畿地方、西は沖縄地方が上陸範囲になるので、この後の動きを注視する必要があります。
とにかく備えを
2018年台風21号は近畿地方の広い範囲で、長時間にわたる停電が発生し、大変に不便な思いをしました。
手元が見えない、エアコンが効かず蒸し暑い、水が出ない、トイレが流れない、酷い交通渋滞が起こるなどです。
飲み水や簡易食糧、保存食糧、簡易トイレ、手を拭くウエットティッシュ、体を拭く大判のウエットティッシュは欠かせません。
強風で様々な物が吹き飛ばされてしまいます。庭やベランダ、バルコニーの家財道具を片づけましょう。
飛んできた物(飛来物)で被害に遭う事故が多発します。窓ガラスが割れて家中が水浸しになる事もあります。
家の1箇所のガラスが割れてしまうと、そこから強風が吹き込むので、家中のガラス全部が割れる事もあるのです。
そうなると家だけでなく、部屋内の家財道具まで被害を受けることになります。家電製品は破損するでしょう。
偶然に起こる飛来物衝突事故を回避する事は不可能ですが、これに備えて火災保険などに加入することは出来ます。
火災保険に入っていたら自動的に救済される訳ではありません。風災特約や水災特約などが付いているかどうかがポイントです。