パスタやピッツァなどイタリアン料理に欠かせない「バジル」。これが業務スーパーで格安で買える時がある。通常価格の1/5で店頭に並ぶから驚き!使い切れない分は「ジェノベーゼ(バジルソース)」を作っておけば、長らく楽しむことが出来るし、周囲の人にあげれば喜んでもらえる事は間違いありません。
こんな人におすすめ
- イタリア料理を家庭でもよく作る
- しょっちゅうイタリアンを食べている
- ジェノベーゼ(バジルソース)が大好き
- 自分でジェノベーゼ(バジルソース)を作りたい
- ジェノベーゼ(バジルソース)のレシピが知りたい
イタリア料理に欠かせない「バジル」
日本でも大変人気があるイタリア料理。好きな人には説明の必要がない香草ですね。
マルゲリータピザやジェノベーゼパスタ、カプレーゼに欠かせないハーブとして知られています。
20g単位くらいで売られている事が多く、価格は数百円くらいが一般的な流通相場でしょう。
業務スーパーでもバジルは買うことが出来ますが、20gの1パックが100円で買えるのです。
ところが、20gのパックが5パック1セットで、「なんと100円」で買う事が出来る時があります。
ディスカウントのタイミングは、来店してみないと分らない点が玉に瑕ですが、嬉しいサービスです。
ちょっと古くて鮮度が落ちているのかなと思い、商品を見てみますが、そうでもない様子です。
葉が萎れ始めている、茶色かかり始めている雰囲気は全くなく、十分な鮮度を保っています。
生鮮食品は在庫期間を長くすることが出来ませんから、適正回転させる事が特売の理由のようです。
多すぎても困るのでは・・・
次なる悩みはこの点になります。いくら100円で激安でも、多すぎては無駄がでてもったいない。
家族が多ければ使い切る事は出来るだろうが、一人暮らしの自分には多すぎるよと言う声が聞こえそうです。
でも実はそんな事もなく、一定期間保存ができる「加工」をしてしまえば、無駄にはなりません。
バジルに含まれるクロロフィルは脂溶性なので、油に溶け込んで、バジルの鮮度を保ってくれます。
イタリアンに欠かせないオリーブオイルに漬けこんでおけば、長期保存も可能になってきます。
では具体的にどうすれば良いのかが知りたくなりますね。比較的簡単なので知っておいてください。
バジルソースの作り方
持っていない人もいるでしょうが、何かと便利なフードプロセッサー(ミルサー)を用意して下さい。
家電量販店に行くと様々な容量の物が売られていますが、ご自身の調理形態に合うもので良いです。
大型の物と、小型の物2つあると便利な使い分けが出来ますが、バジルソースは小型で十分です。
大手メーカーの商品でも、数千円で買う事が出来るし、ドレッシング作りにも重宝します。
小型のフードプロセッサー(ミルサー)を買いたくなるドレッシングも紹介しますのでこの際ぜひ買ってください。
あまり使わない無駄な調理器具にはならない。決して損した気分にならない使い道がありますから。
<材料>
バジルの葉 80g(20gは生でトッピングする)
オリーブオイル 120cc
<作り方>
フードプロセッサー(ミルサー)にバジル80gを詰め込んで行き、オリーブオイルを注ぎます。
オリーブオイルにもグレードがありますが、エクストラバージンを選んでおけば間違いないです。
あとはフードプロセッサー(ミルサー)のスイッチオンで、粉砕と撹拌が同時に始まります。
十分に混ざれば出来上がり。作り方はこれだけで簡単です。ほぼ誰でも作る事が出来ます。
バジル80gに対して、オリーブオイルは120cc(約110g)の比率を基軸にして下さい。
<注意点1>
オリーブオイルに粉砕されたバジルの混ざり加減を見ながら撹拌させますが、ここで注意が必要です。
「必要以上長い時間撹拌させない事」がポイントで、必要最小限の撹拌にとどめて下さい。
その理由はフードプロセッサー(ミルサー)で撹拌すると、刃の回転で熱がバジルとオイルに伝わります。
バジルソースへの加熱は、バジルの熱劣化とオリーブオイルの酸化を促進させてしまうからです。
一気に撹拌させず、インターバルを取りながら少しずつ撹拌させると、熱の影響を受けにくくなります。
<注意点2>
フードプロセッサー(ミルサー)による加工が終わると、次は保存上の注意点を確認しましょう。
食べ終わった後のジャムが入っていた小瓶を、きれいに洗ったものなどが最適だと思います。
バジルソースを詰める前に、瓶にひと手間を加えて欲しい工程がありますが、熱湯煮沸消毒です。
熱湯煮沸消毒と言っても、沸騰した鍋の中に入れる必要はなく、瓶にいっぱいに熱湯を注ぐだけです。
金属の蓋にも熱湯をかけて、瓶本体と同じように消毒しておきます。鮮度を保つ秘訣、ひと手間です。
<注意点3>
小瓶の大きさに着目して考えますが、加工して出来たバジルソースがちょうど満杯になるサイズを選んでください。
大きすぎる瓶だと、空気も多く入ります。入った空気はバジルソースを酸化させてしまいます。
保存方法は「冷凍」が最適です。出来る限り低い温度が、ベースのオリーブオイルを長持ちさせます。
冷凍しても、焼き肉をした後の冷えた鉄板に白く固まる油脂の塊のような事にはなりません。
バジルソースへの味付けと風味付け
基本的にはジェノベーゼパスタに絡めるバジルソースを想定していますが、味付けはしていません。
フードプロセッサー(ミルサー)で加工するバジルソースを作る段階で味付けをしなくて良いです。
塩と胡椒による味付けは、茹でるパスタ鍋に入れる塩の量にも因るので、絡める時に決める方が適量塩分になります。
味付けされたパスタに、風味と辛みのアクセントを付けたい時に付け合せるのが鷹の爪(唐辛子)です。
鷹の爪(唐辛子)による風味と辛みのアクセントは、調理段階で付け合せると偏りが生じます。
バジルソースに満遍なく鷹の爪(唐辛子)の風味と辛みによるアクセントが欲しい人は、予め漬け込みましょう。
鷹の爪(唐辛子)の漬け込み量は、保存期間で抽出量が変化するので、少量から始めて下さい。
物足りないと感じた時は、刻んだ鷹の爪(唐辛子)を、好みに応じて追加する事で解消するからです。
すりおろしニンニク、刻みニンニクを予め漬け込んでおくのも良いでしょう。分量は1片程度です。
これも後で加える事が出来るので、この段階で入れるかどうかは、お好みで決めて下さい。
実食感想
バジル100gが100円と激安なので、鮮度や香りの良さ、味について、少しは心配しましたが問題なし。
スイートバジル特有の香りが豊潤で、葉から抽出される果汁もしっかりとあり、十分な品質でした。
激安バジルなので、惜しみなく、掛けたいだけ掛けることができ、ジェノベーゼワールド全開になります。
松の実をフードプロセッサー(ミルサー)で粉砕したものを加えると、バジルソースがジェノベーゼに変身!
種実類の「松の実」は植物でありながら、動物性タンパク質感が出るので、味が深まりコクが出ます。
塩味はモンゴル岩塩などナトリウム以外のミネラルを多く含んだ天然塩がより旨さを引き立てます。
作り置きしたバジルソースに、松の実や味付けをすると、ジェノベーゼソースに昇華します。
パスタに絡めるバジルソースの分量は好みで調整して頂きますが、10~15回は楽しめるでしょう。
オリーブオイル、松の実、岩塩、コショウなどを用意しても、ジェノベーゼソース1回あたりのコストは数十円の範囲です。
パンチェッタとプチトマトを加えて絡め、ベビーリーフを追加すると更に本格的。そして生バジルをトッピング!
仕上げはパルメジャーノレジャーノを削ってふり掛けたら、立派なジェノベーゼパスタの完成です。
業務スーパーの格安スイートバジルまとめ
一般的なスイートバジルが20gで数百円程度で流通する中、業務スーパーは100円で売っています。
これでも普通よりも安いのに、100g100円で買う事が出来るタイミングに遭遇したらラッキーです。
業務スーパー比で1/5、一般相場比で1/10で手に入る時は、利用しない手はありません。
スイートバジルは、ジェノベーゼだけでなく、トマトソースパスタやカプレーゼでも活躍します。
生バジルで利用できる時は、マルゲリータピザの自作や、冷凍ピザにトッピングする事が出来るでしょう。
それでも余ってしまう場合は、バジルソースにしておき冷凍保存すると、長い間楽しむことが出来ます。
いつ格安提供されるかは、業務スーパー各店の在庫事情に因るのですが、遭遇したら買っておきましょう。