お金やり繰り

自動車の「燃費」を侮るなかれ!視点を変えて考えると「凄い差がある」事に気が付く!

自動車の燃費は走行条件で変化する事を給油するたびに気付きます。些細な差だと受け流していると大損をします。ここには実は「大きな差がある」事を視点を変えて考えてみましょう。目から鱗が落ちる結果を知ると、燃費がどれだけ大切かを思い知ることになります。

修理したら燃費が改善した

私は自家用車を持たなくなって10年以上経ちますが、仕事で必要な車は仕方なく所有しています。

必要最小限の車として軽自動車のワゴンを使っていますが、ターボの不調で修理工場に持ち込みました。

修理から上がって来たスズキ「エブリィ」の燃費は、およそ10%改善したことが判りました。

今までガソリン1リッター当たり9キロ前後であったのが、10キロ前後になったのです。

自動車の燃費とは何か

燃費とは、自動車がガソリン1リッターで何キロメートル走る事が出来るかを表す経済指標です。

自動車メーカーがカタログに表示する燃費は、一定の走行条件を基準にして表示されています。

実際にはその基準通りの走行条件ばかりではないので、カタログに記載された燃費にはなりません。

実際の燃費を測る方法

ガソリンスタンドで給油するたびに「満タン法」を実践すると、実際の燃費を知る事が出来ます。

その方法は簡単です。ガソリンスタンドで満タンにした時に、スピードメーターの距離計をゼロにします。

そして次に給油してガソリンタンクが満タンになった時の給油量で、走行距離を割り算するのです。

例えば180km走った後の給油量が18リッターであれば、10km/リッター走った事になります。

これは毎回変化します。乗車人数や積み荷の多さ、アクセルの踏み方や、上り下りの走行条件が関与するからです。

燃費を改善する方法

エンジンの得意領域で走る

自動車の燃費は様々な走行条件によって変化しますが、アクセルの踏み方が最も大きく関与しています。

自分がアクセルを踏んで運転する「自動車のエンジン音」に耳を傾けて、「音の変化」を察知して下さい。

エンジンが頑張っている領域に入ると、唸るような音に変わって行き、振動も増えて行きます。

エンジンの音だけでなく振動が多くなるのは、エンジン回転が無理な領域に入っている証拠で、燃費が悪くなります。

加速を穏やかにする

例えば、今走っている道路の制限速度が50km/hであった時に、そこまでの加速状態がポイントです。

50km/hまで一気に加速した時と、緩やかに加速した時とは、自動車の燃費には大きな差が生まれます。

自動車本体と運転手、そして積み荷が加わった1台の車は、加速する時に大きなエネルギーを使います。

最高速度は50km/hと同じでも、急激に加速する時と緩やかに加速する時に使うエネルギーは違います。

直感的に理解してもらえると思いますが、急加速した時の方が、多くのエネルギーを消費しているのです。

最終的に一定に走るスピードが同じ50km/hであっても、緩やかな加速度の方が燃費は良くなります。

安いガソリンスタンドを探す

ガソリンの価格は、輸入する原油価格に基づいて上下動し、全国的に大きな差が生まれにくいものです。

しかし消費者の味方とも言うべき「地域最安値店」が、どの地域にも何店かは存在しています。

日頃から店頭表示価格をチェックしておいて、地域最安値店付近を通りかかった時に給油しておきましょう。

燃費改善と地域最安値店を比較考量する

地域最安値店でいつも給油しているから、燃費を良くするための修理や運転方法を疎かにしていませんか。

私が仕事で使っている「スズキのエブリィ」は、ターボを修理して燃費が10%改善しました。

車の整備状態やアクセルの踏み方による10%の改善を、ガソリン価格に換算して考えます。

レギュラーガソリン1リッター「133円」を10%引きで売ると、「120円」になります。

一方、地域最安値店のガソリン価格メリットは、1リッター当たり3円から5円で、率にすると3.7%に留まります。

一般相場の10%引きでガソリンを提供している店が、近隣地域にないでしょうし、あっても少ないでしょう。

わざわざ遠い所まで給油に行っていたらそれもコストですよね。この比較で「燃費がいかに大切なのか」をご理解頂けたと思います。

アクセルの踏み方は極めて大事

ターボを修理するようなケースは稀にしても、運転方法を工夫するのは少しの心掛けでできます。

早く目的地に着きたい気持ちから、急加速して車間距離を詰めて走り、次の信号でブレーキを踏みます。

急加速は大きなエネルギーを使うばかりか、ブレーキは加速で使ったエネルギーを殺すのです。

エネルギーを殺すという事は、ガソリンを無駄遣いしているので、お金を捨てているのと同じです。

(だからと言って、緩やかに加速しすぎると、周囲の走行車両に迷惑がかかりますので、全体最適を考えて下さい。)

両立したら凄い結果になる

前者では10%、後者では3.7%のメリット享受がありますので、合計13.7%もの結果になります。

「今なら無料!」や「半額キャンペーン!」などをよく聞くと、大きなインパクトを感じないかも知れません。

ゼロ金利時代の今、銀行の預金利息は定期預金でも0.3%を下回る水準でしかありません。

資産運用をしても13.7%もの配当が出る投資金融商品がありますか?なかなか見つけられません。

自動車の整備状態と運転方法に対する心掛け、そして地域最安値店を利用し続けた場合は効果が高まります!

一時的に受ける印象だけでなく、行動に対する心掛け、考え方、捉え方で、多大なるメリットを受ける事が出来るのです。

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