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今年はさんまに続いてマツタケまで高騰し入手困難になりそうな理由

さんまの初競り価格が1尾6000円という異常な価格が報じられた事は記憶に新しいが、中国産マツタケが日本に入って来ていないらしい。地球規模の異常気象がマツタケの生育にも影響しているのか確認するとそうではなく、このコロナ禍が遠因となって日本への輸出量が減っている事が主因になっているとの事。

秋の味覚の王者「マツタケ」

かつては日本でも「マツタケ」は豊富に収穫されていた時代があり、私たち庶民が普通に味わっていました。

昭和20年前後生まれの両親に聞くと、「高級食材ではなく貧乏長屋暮らしの家庭でも満腹まで食べていた。」との事。

焼きマツタケ、土瓶蒸し、炊き込みご飯などの具材として日本人は珍重し、秋の季節感も味わっていました。

いつしか日本での収穫量は減り始め、国産マツタケは超高級品となり、中国や北朝鮮など海外品に頼るようになりました。

中国での産地はどこか

中国雲南省はマツタケの一大産地として知られ、日本に輸出されるマツタケの大半が収穫されています。

雲南省は中国の最南部に位置する省で、ベトナムとラオス、ミャンマーの国境と接しています。

台湾と同じ緯度に在りながら、低地では亜熱帯性気候、高地では亜寒帯性気候もあり、多様な気候特性です。

豊富な金属資源を埋蔵していますが、私たち日本人にもお馴染みの「プーアル茶」の一大産地でもあります。

中国でも不作なのか

マツタケの生育には適度な降雨が欠かせませんが、今年の中国は三峡ダムが危ぶまれるほど雨が降りました。

雨が降りすぎても不作になりますが、雲南省の降水量はマツタケの生育に最適な水分をもたらしました。

現地の生鮮市場では、豊作になったマツタケが、豊富に陳列されている状態にあるそうです。

昔から豊作貧乏と言いますが、例年に比べると30%~40%も安い価格で売られているそうです。

なぜ日本に届かない?

やはりコロナ禍による各方面への影響が、日本へのマツタケ出荷の足かせになっていたと言います。

「香りマツタケ、味シメジ」を聞いたことが無いでしょうか。マツタケの命は、その香りの良さにあります。

赤松山で生育して収穫されたマツタケは、命である香りが豊潤な間に、消費者に届かなければ意味がありません。

農家さんの手によって収穫されたマツタケは、出荷工場で箱詰めされると、空輸で届けられます。

ところが海外向けの飛行機が飛ばないのです。日本でも国際線の離発着は97%以上の減便です。

この事情は世界中同じにあり、中国から各国へ向かう飛行機も同じ状態なので、空輸で届かないのです。

中国業者の対応は

旬の食材とは、農作物や魚介類などが、最も旺盛に生育して、最高に美味しく頂ける状態にあります。

「旬」を過ぎてしまうと、味や香り、摂取できるはずの栄養価も最高の状態にはなく、その価値は低下します。

特に香りが命のマツタケ出荷は時間との戦いで、例と保存などで命の香りを維持する事はできません。

中国国内の業者は、収穫されて出荷を待つマツタケを、国内市場に流通させる事に全霊を傾けているそうです。

まとめ

海外産のマツタケは「カナダ」、「トルコ」、「中国」、「北朝鮮」などが見られます。

国際線の飛行機が飛ばない事情は、コロナ禍では各国とも同じでしょう。

どの国からも今秋はマツタケの輸入量が減ると予想され高騰しそうです。

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